(長男淳夫解説)

祖母の父は対馬の漁師で、朝鮮に渡って財を成し、伊藤博文等が宿泊したという料亭や、果樹園を経営していた。祖母はその長女で、祖母の妹は、溥儀皇帝の側近の人物である内藤家に嫁いだという。祖母は、私(長男淳夫)が小さいころ体が弱く風邪ばかり引いて寝ていると、よく朝鮮時代の話をしてくれた。特に引き揚げの時は大変だったようで、病気で家族が何人か亡くなったという。